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   「革新的技術開発・緊急展開事業」(経営体強化プロジェクト)

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研究開発の目的と解決すべき技術的課題

 全国的な子牛価格の高騰、後継者・担い手不足の減少が顕著になっており、結果的に、飼養戸数・飼養頭数ともに減少を続けています。そのため、新たな技術の開発により生産基盤の強化を進め、飼養規模の拡大を実現することが持続的な酪農・肉用牛生産の発展のために必要です。

 

 酪農・肉用牛生産においては、基本的生産資産である牛のライフサイクルにおいて、各種新規技術(搾乳ロボット・哺乳ロボット等)により飼養管理等、改善がみられる部分もある一方で、子牛の死廃率の高止まり、特に分娩時の事故率の高さにより、優良な後継牛の確保、安定的な子牛生産に大きな課題を残しています。また、昨今、規模拡大が進むとともに、子牛価格が高騰している影響をうけ、後継牛の確保等が難しくなっており、経営を圧迫しています。そのため、地域全体で子牛の安定的な生産、後継牛の確保に向けた取組を実施することが必要であり、こうした子牛の死廃率の高止まり、後継牛の確保・子牛生産の不安定さを解決するための技術・システムが必要となります。

 

 技術的な問題点としては、分娩という生産基盤の強化のために重要でありながら時期の特定や安定的な介助等の技術体系が確立されていない点が挙げられます。特に、黒毛和種牛における妊娠期間は285 日とされていますが、現状では全国的に延長傾向にあることが報告されており、種雄牛による差も認められています。このような妊娠期間延長には種々の要因が考えられますが、いずれにしても周産期事故の発生が大きな懸念材料となっています。

 

 構造的な問題としては、分娩が決まった時間に発生するものではないため、時間的な拘束が大きく、主生産分野である生乳生産・肉牛肥育に大きな時間を割いている現状では、労働負荷が大きすぎて対応できていないことが挙げられます。さらに、妊娠期間の延長に伴う分娩監視時間の増大は大きな負担となっています。一方で、こうした課題・ニーズに見合った技術・システムの開発がなされてこなかった点も重要な点です。そのため、現場での課題・ニーズに対応した、分娩事故を抑制するとともに、省力的かつ高度に分時時期を特定でき、経営の改善・生産基盤の強化につながるような技術・システムの開発が必要です。

 

 本コンソーシアムでは、これらの問題点・課題を踏まえ、個体識別ビーコンを用いた動線解析と人工知能による分娩予測・健康管理技術の開発によって、畜産分野における安定的な子牛生産、生産基盤強化につながる分娩監視技術の確立を目指します。

 

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